私だけがいない街——雛月加代
2019-02-24 本文已影响3人
雪莉说
私だけがいない街——雛月加代
今よりもっと大きくなって
一人でどこへでも行けるようになったら
遠い国に行ってみたい
遠い島に行ってみたい
誰もいない島に行ってみたい
辛いことも悲しいこともない島に行ってみたい
島には大人も子供もクラスメイトも先生も
お母さんもいない
その島で私は
登りたい時に 木に登り
泳ぎたい時に 海で泳ぎ
眠りたい時に 眠る
その島で 私だけがいなくなった街のことを考える
子供はいつものように 学校に行く
大人はいつものように 会社に行く
お母さんはいつものように ご飯を食べる
私は 私だけがいない街のことを考えると 気持ちが軽くなる
遠く遠くへ行きたい
出自影片《僕だけがいない街》