3⃣️.働く
お父さん、一人で寂しくないですか。九州は遠くてあまり帰れないから、毎日手紙を書けと言われたけれど、やっぱりちょっと無理です。でも、出来るだけ書くようにします。ご飯の時は、いつもみんなでお父さんのことを話しています。まだ会社で働いているかなとか、もううちに帰ってこの番組見てるかなとか。
今晩もカレーを食べながらお父さんのことを話しているとき、お母さんは、お父さんがいない方が食事の用意が楽でいい、なんて言っていました。もちろんこれは冗談で、本当はとても寂しがっているんです。電車が鳴ると「あら、お父さんかしら」と、すごく嬉しそうな顔をするのでわかります。
ミエは、お父さんがこの前お土産に買ってきてくれたCDを、とても喜んで聞いています。ミエは、「お父さんはミエのことが一番好きなんだよ」と言うので、僕はちょっと頭にきていますが、それでもミエはまだ小さいんだからと思って、何も言いません。でもお父さん、僕には新しいパソコンゲームを買ってきてね。
僕は毎朝6時に起きて、ドンに散歩をさせています。お父さんとの約束だから、眠くても頑張ってやっています。偉いでしょう、お父さん。はじめは、いつも散歩に連れていってくれた人と違うので、ドンは嫌がって一緒に行きたがらなかったけど、このごろは慣れてきたようです。この間、ドンをくれた前田さんに会ったので、お父さんが転勤で九州へ行ったって話すと、残念がっていました。前田さんの野球チーム、また人が足りなくなったそうです。お父さん、少しは運動していますか。運動しないとすぐ太るから、出来るだけたくさん運動してください。
じゃ、もう遅いからこれでやめます。お休みなさい。
お父さんへ
進一より
「楽な・楽に・〜なんて・この前・頭にくる・このごろ・慣れる・このあいだ・足りる・」
「頭に来る:かっとなる。get angry 」
「このごろ:these days, nowadays.」
「連用形」がる:感じる/feel・「〜したい」want to do...・「強く」be anxious to...
足を痛がる・feel pain in one's leg.
彼に会いたがる・want (be anxious) to see him.