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【日语共读】《心》夏目漱石(139)

2019-02-24  本文已影响1人  日语之声

       《心》讲述的是“先生”结识并爱上了房东家的小姐,同时也赢得了房东太太的好感,但却因年少时曾受到叔父的欺诈而对他人时存戒心,迟迟不能表白自己的心意。后来,“先生”的好友K住进了房东家里,也爱上了小姐,直率的K向好友“先生"表白了自己的心事,“先生”在表面上批评K“不求上进”,背地里却偷偷地向房东太太提出要和小姐结婚。知道了这一切真相之后的K在绝望中自杀了,同时K的死也留给“先生”一生的不安和自责,婚后的“先生”一直无法忘却K,他的内心无比的寂寞,终于也走上了自杀的道路。

 「私は相変らず学校へ出席していました。しかし教壇に立つ人の講義が、遠くの方で聞こえるような心持がしました。勉強もその通りでした。眼の中へはいる活字は心の底まで浸(し)み渡らないうちに烟(けむ)のごとく消えて行くのです。私はその上無口になりました。それを二、三の友達が誤解して、冥想(めいそう)に耽(ふけ)ってでもいるかのように、他(た)の友達に伝えました。私はこの誤解を解こうとはしませんでした。都合の好(い)い仮面を人が貸してくれたのを、かえって仕合(しあわ)せとして喜びました。それでも時々は気が済まなかったのでしょう、発作的に焦燥(はしゃ)ぎ廻(まわ)って彼らを驚かした事もあります。

  “我照常去上学。但我总觉得教师在课堂上的讲授,好象是从很远的地方飘来的。读书也是如此,映在眼中的字,还没渗到心底便烟霞般地消散了。我变得越来越缄默了。两三个朋友误解了我,到处传播我沉缅在冥想中。我也不愿意解释,他们正好借给我一副假面具,反倒乐得自在。尽管如此,我的心境总还是不能平复,有时突然发作性地乱蹦乱眺起来,使她们惊骇不已。

  私の宿は人出入(ひとでい)りの少ない家(うち)でした。親類も多くはないようでした。お嬢さんの学校友達がときたま遊びに来る事はありましたが、極(きわ)めて小さな声で、いるのだかいないのだか分らないような話をして帰ってしまうのが常でした。それが私に対する遠慮からだとは、いかな私にも気が付きませんでした。私の所へ訪ねて来るものは、大した乱暴者でもありませんでしたけれども、宅(うち)の人に気兼(きがね)をするほどな男は一人もなかったのですから。そんなところになると、下宿人の私は主人(あるじ)のようなもので、肝心(かんじん)のお嬢さんがかえって食客(いそうろう)の位地(いち)にいたと同じ事です。

 

    我们这所房宅很少有人出入,似乎是亲戚不多。有时小姐的同学偶然来玩,她们轻得让人不晓得有没有人,常常悄声细语聊一会儿就回去了。我竟没有发觉这是对我有所顾忌。来找我的也不是那么粗鲁的人,但却没有一个对家里人有拘束的。这么一来,就仿佛我这个房客成了主人,而真正主人的小姐,反倒沦为房客了。

   

主播介绍

本期主播:あや

本期编辑:LMN

责任编辑:日语之声

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