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【日语共读】蟹工船(29)

2019-04-28  本文已影响1人  日语之声

今天主播 miko 为我们继续带来

日本文学《蟹工船》(29)

 では、はじめましょう!

蟹工船(29)

無電係が、他船の交換している無電を聞いて、その収獲を一々監督に知らせた。それで見ると、本船がどうしても負けているらしい事が分ってきた。監督がアセリ出した。すると、テキ面にそのことが何倍かの強さになって、漁夫や雑夫に打ち当ってきた。――何時でも、そして、何んでもドン詰りの引受所が「彼等」だけだった。監督や雑夫長はわざと「船員」と「漁夫、雑夫」との間に、仕事の上で競争させるように仕組んだ。

报务员截收到别的船互通的电报,把他们的捕获量——告诉了监工。根据报告,看来自己的船确实落在别船的后边了。监工开始着了慌。结果,这股急火就立竿见影地加了几倍的强度发泄到渔工和杂工们的身上来。——不论什么时候,也不论什么事情,承担一切后果的总是他们。监工和杂工头儿有意地在水手和渔工、杂工之间挑起工作上的比赛。

同じ蟹つぶしをしていながら、「船員に負けた」となると、(自分の儲けになる仕事でもないのに)漁夫や雑夫は「何に糞ッ!」という気になる。監督は「手を打って」喜んだ。今日勝った、今日負けた、今度こそ負けるもんか――血の滲むような日が滅茶苦茶に続く。同じ日のうちに、今までより五、六割も殖えていた。然し五日、六日になると、両方とも気抜けしたように、仕事の高がズシ、ズシ減って行った。仕事をしながら、時々ガクリと頭を前に落した。監督はものも云わないで、なぐりつけた。不意を喰らって、彼等は自分でも思いがけない悲鳴を「キャッ!」とあげた。――皆は敵同志か、言葉を忘れてしまった人のように、お互にだまりこくって働いた。ものを云うだけのぜいたくな「余分」さえ残っていなかった。

虽说都是干拆螃蟹的活儿,可是一听说“输给了水手”,渔工、杂工们就一百个“不服气”(虽然赢了也赚不着什么)。监工“拍着手儿地”高兴了。今天赢了!今天输了!这回可甭打算输给你们!——这种拼死命的日子没完没了。同样是干一天,活儿比过去多了五六成。可是到了五六天头儿上,两边全跟泄了气似的,工作量迅速地朝下落。有时候干着干着,脑袋一下子就耷拉下来了。监工二话不说,劈头就打。他们挨了个冷不防,自己也哎呀一下子失声叫起来。大家就跟冤家遇对头或者忘了言语的人一样,彼此一声不响地干活,根本就没有那么多的“余力”顾说话了。 監督は然し、今度は、勝った組に「賞品」を出すことを始めた。燻りかえっていた木が、又燃え出した。

然而这次监工出了个新点子。给优胜组发“奖品”。光冒烟不着火的木头,就又烧起来了。

「他愛のないものさ」監督は、船長室で、船長を相手にビールを飲んでいた。 船長は肥えた女のように、手の甲にえくぼが出ていた。器用に金口をトントンとテーブルにたたいて、分らない笑顔で答えた。――船長は、監督が何時でも自分の眼の前で、マヤマヤ邪魔をしているようで、たまらなく不快だった。漁夫達がワッと事を起して、此奴をカムサツカの海へたたき落すようなことでもないかな、そんな事を考えていた。

“这些家伙就是好摆弄嘛!”监工在船长室跟船长一道喝着啤酒。船长像个胖女人,手背上都起了窝儿。他灵巧地在桌子上咚咚地蹾着金嘴烟,莫名其妙地笑了笑作为回答。船长觉得监工老是在他眼前磨磨烦烦地打搅,非常不痛快。心想:渔工们怎么不一哄而起把这小子捣到堪察加海里去呢?

本期主播

主播/miko

小编/小郑

责任编辑/日语之声

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