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【日语共读】蟹工船(15)

2018-12-02  本文已影响5人  日语之声

皆さん、こんばんは。

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今天将由主播阿花继续带我们分享

蟹工船(15)

では、はじめましょう!


蟹工船(15)

    学生上りは、「ウム、そうか!」と云った。その話にひきつけられていた。――然し暗い気持がして、海に眼をそらした。海はまだ大うねりにうねり返っていた。水平線が見る間に足の下になるかと、思うと、二、三分もしないうちに、谷から狭(せば)められた空を仰ぐように、下へ引きずりこまれていた。

    学生工被吸引住了:“唔,是吗!”他以黯淡的心情把眼睛移向海面。海面依然波涛汹涌。本以为水平线倏然间近在脚下,但不出两三分钟便被拽下谷底,感觉就像从山谷仰望收窄的天空。

 

  「本当に沈没したかな」独言ひとりごとが出る。気になって仕方がなかった。――同じように、ボロ船に乗っている自分達のことが頭にくる。

    “真的沉没了?”他自言自语,实在放心不下,毕竟自己乘坐的同是破船。

 

 ――蟹工船はどれもボロ船だった。労働者が北オホツックの海で死ぬことなどは、丸ビルにいる重役には、どうでもいい事だった。資本主義がきまりきった所だけの利潤では行き詰まり、金利が下がって、金がダブついてくると、「文字通り」どんな事でもするし、どんな所へでも、死物狂いで血路を求め出してくる。そこへもってきて、船一艘でマンマと何拾万円が手に入る蟹工船、――彼等の夢中になるのは無理がない。

    蟹工船哪一艘都是破船。工人们即使死在北鄂霍次克海,丸之内大厦里的大老板们也根本不当回事。资本主义仅靠常规领域的利润已无以为继,利息下降,资金过剩。以致“不折不扣”变得无恶不作,无处不去,拼死拼活寻求“血路”。到了这个地步,一艘就能一下子赚上几十万元的蟹工船,自然使他们走火入魔。

 

 蟹工船は「工船」(工場船)であって、「航船」ではない。だから航海法は適用されなかった。二十年の間も繋つなぎッ放しになって、沈没させることしかどうにもならないヨロヨロな「梅毒患者」のような船が、恥かしげもなく、上べだけの濃化粧(こいげしょう)をほどこされて、函館へ廻ってきた。日露戦争で、「名誉にも」ビッコにされ、魚のハラワタのように放って置かれた病院船や運送船が、幽霊よりも影のうすい姿を現わした。――少し蒸気を強くすると、パイプが破れて、吹いた。露国の監視船に追われて、スピードをかけると、(そんな時は何度もあった)船のどの部分もメリメリ鳴って、今にもその一つ、一つがバラバラに解(ほぐ)れそうだった。中風患者のように身体をふるわした。

    蟹工船是工船(工厂船),而不是航船,因而不适用航海法。拴了二十多年没人管、只能使之沉没的如同“梅毒患者”那样破破烂烂的船,居然被乔装打扮一番,恬不知耻地开到函馆来了。日俄战争中“光荣”瘸腿、像鱼肠一样弃置的医用船和运输船也现出比幽灵还幽的影子。这种船只消水蒸气加大一点点,管道就会破裂漏气。在俄国监视船的追赶下稍一提速(已有过几次),船身每个部位都“吱嘎”作响,即将分崩离析,如中风患者浑身颤抖。

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日主播

主播/阿花

翻译/林少华

小编/小小铭

责编/日语之声

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