语言·翻译日语日本文化相关

【日本民间故事】因幡白兔

2019-04-24  本文已影响1人  日语之声

◆◆ 因幡の白兎 ◆◆

その昔、出雲の国を治めていたオオクニヌシノミコトという神様がいらっしゃいました。このオオクニタシノミコトには八十人も兄弟がいました。それだけ大勢の中からオオクニヌシノコトが出雲の国の支配を任せられたのには、色々経緯のがあったのです。もともとオオクニヌシノミコトは兄弟の中では一番パッとしないの感じでした。いじめられっ子でした。損な役ばかりさせられていました。

 从前,有一位管理出云国的大神,名叫大国主命。大国主命有兄弟八十人,从众人之中选出大国主命来治理出云国是有很多原因的。本来大国主命在兄弟之中是最不起眼的,而且还经常受欺负,总是充当倒霉蛋的角色。

ある時、オオクニヌシノミコトの兄弟たちは因幡国にヤカミ姫という、大変綺麗なお姫さまがいるという噂を耳にします。そしで兄弟たちはまだ見ぬヤカミ姫に心奪われます。どんな美人だろう、ツンと澄ましたの中にも気品が漂う優雅な感じなどと勝手な妄想を膨らませるのでした。そしてとうとう、兄弟皆でヤカ姫に会いに行くことになりました。誰が夫として相応しいか、決めでもらおうというのです。

 有一次,大国主命的兄弟们听说因幡国有一个长得非常漂亮的八上公主。他们都被素未谋面的八上公主弄得神魂颠倒,心中充满了虚无缥缈的幻想:那是怎样的一个美人儿呢?有着怎样一种高傲且优雅的气质呢?于是,兄弟们决定去见八上公主,请求公主选自已做她的丈夫。

オオクニヌシノミコトは、そんな素敵な女性が自分のような冴えない男を選ぶわけないと分かってますから、正直「面倒くさいなあ」という感じでした。でも兄弟たちはオオクニヌシノミコトを容赦なく荷物持ちに命じます。八十人分の重い荷物を持たされ、オオクニヌシノミコトはフラフラしながら歩いていきます。

 而大国主命却想,如此漂亮的女孩是无论如何也不会选一个像自己这样没用的男人做丈夫的。所以,他打心底里觉得麻烦,压根儿就没想去。可是,兄弟们并不放过他,毫不客气地命令大国主为他们拿行李。大国主命带着八十个人的沉重行李,步履蹒跚地出发了。

その遥か先を、兄弟たちは余裕でお喋りなどしつつ、遠足気分で歩いていくのでした。さて、一行が因幡の国の気多の岬に指しかかりますと、異様な声が「ひぃぃぃぃ、いたぃいたぃいたぃよーおぅ。」見ると海岸で皮を剥かれて血まみれになった兎が、野田打ち回っているのです。

一路上,他的兄弟们从容地闲聊着,像郊游一般步履轻盈地前进,把大国主命远远地甩在后头。就在他们一行人快要到达因幡国气多海角的时候,突然传来了一个奇怪的声音。

「いたっ…ちょ、痛ッ、ひっ、死ぬ」かなり大げさです。これだけ元気ならもう少レヒドイ目にあっても死ぬまい、ということで、兄弟たちはロクでもないことを教えます。「おぉー、大変じやったのう。この傷を治すにはな、ます海に入って全身を潮水に浸すんじゃ。それから濡れた体を風に晒す。高い崖の上なら強烈に風を受けてなお、よい。」「は、はい、今すぐそれ、します。や、やった。助かるんですね。」大喜びでバシャバシャと海に入っていくウサギを見で、兄弟たちはゲハゲハと人の悪いバカ笑いで盛り上がるのでした。

“哎哟!痛!痛!痛死我了……”只见海岸上有一只被剥了皮、浑身鲜血淋淋的兔子正在痛苦地打滚。听到兔子的喊声,兄弟们心想,这也太夸张了吧?既然有力气这么大叫,即使再受点儿苦也不会死吧。于是,他们没正经地说:“哎呀!你真的伤得很严重啊!要想治好这个伤,你首先得跳进大海,把全身都浸泡在海水里,然后再站在高高的悬崖上让强风吹干身体才行哪。”“好的!好的!我马上照办。这下可好了,终于有救啦!”看到喜出望外的兔子“扑通!”一声跳进大海里,兄弟们都幸灾乐祸地大笑起来。

兎はさっそく兄弟たちに言われたとおり海水に浸かり、近くの崖にと上がります。そしでびゅうびゅう吹き付ける潮風に体を晒します。傷口が酷く染みるのですが、嫌、これが助かるたった一っの方法だ、良薬口に苦しだ、などと自分に言いかせ、頑張るのでした。

兔子立刻按照他们说的那样泡在海水里,然后爬到附近的悬崖上,任由呼啸的海风吹打自己的身体。即使伤口剧烈疼痛,它也直忍痛坚持着,不停地勉励自己:这是康复的唯一办法,良药苦口啊!

ところが全く楽になりません!潮風で乾いた肌がカピカピのになり、そこに強烈な太陽の光が照りつけると、全身をジリジリ焼かれるようです。「ひ、ひぃぃぃぃ」しまいには全身にヒビが入り、血がにじんでまだら模様になります。ウサギは変わり果てた自分の姿に驚き、恐怖し、「たすけて、もう死ぬ、死んじゃう」と、駆け回るのでした。

 但是,它的伤势丝毫没有好转。被海风吹干的皮肤我裂开来,在猛烈的阳光照射之下,全身感到火辣辣地,就像被火烧一样疼痛。“哎哟!哎哟!疼死我了!”兔子仍在叫喊着。最后它的全身皮肤皲裂,还渗出了斑斑血迹。兔子对自己现在的模样感到十分震惊和恐惧,它拼命喊着:“救命啊!快疼死我了!”四处奔跑。

そこに、兄弟たちよりだいぶ遅れてオオクニヌシノミコトが通りかかります。海岸ですごい声を上げてのたうちまわっている生き物を見つけ、何事かとかけよります。「だっ、はっ、痛い、死ぬ。モウだめ」オオクニヌシのミコトはウサギを一旦落ち着かせ、話を開きます。

 这时候,比兄弟们落后了一大截的大国主命终于到了这里。他发现海岸边有一只动物一边凄厉地叫喊一边四处奔跑。于是,他就前去问个究竟。“不行啦!啊!疼死我了!救命啊!…”兔子凄惨地大喊着。大国主命首先安抚了兔子的情绪,然后询问事情的原委。

「いやどうも、ピドイ話ですよ。私は、この海の向うの隠岐の島に住んでたんですが、いつもこっち側を見て、渡ってみたいなーと思っとったんです。それでサメの奴に話しかけまして。サメさん、あんたの仲間いっぱいいるようだけど、私の仲間とどっちが多いでしょうねえ、んー、そらワシのが多いに決まっとる、ほんとですかぁ?なんて言って、じゃここから向こう岸までズラーて仲間を並べてみてくださいよって言うと、サメはバカなもんですから、なんだおやすいことだなんて言って、並ぶんですよ。で、私はその上をびょんびょこ渡ってきたんですが、あんまり作戦がうまくいったもんで、つくづく自分の頭の良さにホレボレしちゃいまして、あと一匹飛び越えれば岸に着くって時私ついロがすペっちゃったんですよ。ヒャッハーっ、おいら海を渡りたかった、だーけーさーパーカのバーカのサメやーい。サメの奴は怒ったってそらったいへんな怒りようでもう、ベリベリベリーとひんむかれちやってこの姿ですよ。」オオクニヌシノミコトは呆れで兎の話をきいていました。なかなか憎めない兎ではあります。

 兔子说:“唉呀!我算是倒霉透了。我本来是住在这海对面的隐岐岛上的,经常眺望这边,总想着如果能过来就好了。为此我跟鲨鱼那家伙搭讪:鲨鱼,你好像有很多朋友嘛。但是和我相比,到底谁的朋友更多啊?’鲨鱼说“哼!那肯定是我的多啦。‘真的吗?我不信!那么你就让你的同伴从这边开始一字排开列队到对岸,给我看一看吧!’鲨鱼可真是个笨蛋哪!它连想都没想就答应说:小菜一碟,排就排吧。’等它们排列好之后,我就踩着它们一·蹦一跳地跳到这边来。当时,我心里还想:这真是条妙计啊,不由得打心底里觉得自己真是太聪明了。但由于想得得意忘形,就在还差最后一只鲨鱼就能到达对岸的时候,我不小心说漏了嘴:‘啊哈!我其实只是想渡过大海去那边的……笨蛋!一群鲨鱼笨蛋啊!’鲨鱼那家伙顿时勃然大怒,唰!唰!唰!’粗暴地剥掉了我的皮,所以我就变成这样了。”大国主命听得目瞪口呆。兔子虽有不对之处,但这么可怜,也实在让人恨不起来啊!

しかし、兎は自分の兄弟たちに騙されて全身ひび割れになったとのこと。これはほっておけません。オオクニヌシノミコトは兎にアドバイスします。傷はまず真水"で洗うこと。川が海に流れ込んでいるあたりの、まだ海水にならない、塩を含まない水で体を洗うこと。それから蒲の穂を集めて、その上でゴローンと横になって体を乾かすことをアドバイスしました。

 但是,看到兔子被自己的兄弟们欺骗,最后落得全身皮肤皲裂的下场,我可不能坐视不理。大国主命给了兔子这样一个建议:首先用淡水清洗伤口。就是在小河流入大海的那一带,舀一些还没变成海水的、不含盐分的淡水来清洗身体。接着去收集一些香蒲的花穗,躺在上面翻滚,然后再把身体弄干。

ウサギは言われた通り真水で体を洗い、浦の穂を集めてそのうえに横たわれます。するとホワホワといい気持ちになってきて、傷の痛みがスーッと消え、眠りに落ちていきました。

兔子按照他说的那样用淡水清洗了身体。接着又收集了香蒲的花穗,然后躺在上面翻滚。不一会儿它就觉得十分舒服,伤口的疼痛很快消失了,最后还进入了梦乡。

目がさめると、オオクニヌシノミコはまだ見守ってくれてました。自分の体を見ると、ふさふさと白い毛が戻っているのです。「いやーっーほーーなおったぁーうわはっ」ウサギは大喜びで「すごい」「えらい」「サイコー」とオオクニヌシノミコトをたたえまくった後、意外なことを告げます。

当它醒来的时候,发现大国主命还守候在自己身边。它看下自己的身体,一簇簇的白毛又重新长了出来。“哎呀!终于好了!哇!太好啦!”兔子高兴地对大国主命赞不绝口:“你真厉害!”“你太伟大啦!”“你最棒了!”接着,它告诉了大国主命件出人意料的事情。

「実は、私はヤカミ姫の使いのウサギなんです。」「えっ…?」驚くミコトに兎は語ります。貴方の兄第たちは絶対ヤカミヒメと結婚できないでしょう。あんな酷い人たちはロクなことにならない。貴方こそ、ヤカミとメと結婚するに相応しいと。「がんーばーってくださいね一。」

“其实呀,我是八上公主的侍者因幡兔。”“啊?”主命还没回过神来。兔子接着说:“您的兄弟们无论谁都不可能和八上公主结婚,那么坏心肠的人是没有好下场的!只有您,才是最适合和八上公主结婚的人。”“你要加油啊!”因幡兔对大国主命说。

オオクニヌシノミコトは急な話でとても信じられませんでしたが、とにかく兄弟たちの後を追って、出発するのでした。 

大国主命实在无法相信这突如其来的消息,他将信将疑地继续启程去追赶自己的兄弟。


本期主播:紀子

本期小编:KUMO

责任编辑:日语之声


注:本节目仅用于分享和学习交流,不得转用和商用,内容版权归原作者所有。若有侵权,请在作品下方留言,我们会尽快删除。
上一篇下一篇

猜你喜欢

热点阅读