【日语共读】蟹工船(18)
今天主播 miko 为我们继续带来
日本文学《蟹工船》(18)
では、はじめましょう!
蟹工船(18)
学生は給仕からきいたことが、すぐ頭にきた。自分が現に手をかけて殺した四、五百人の労働者の生命のことを、平気な顔で云う、海にタタキ込んでやっても足りない奴だ、と思った。皆はムクムクと頭をあげた。急に、ザワザワお互に話し出した。浅川はそれだけ云うと、左肩だけを前の方に振って、出て行った。
学生马上想起了从侍应生那里听来的话。心想:就是他,亲手害了四五百工人的命,还没事人似的说呐!这小子,给捣到海里也不解恨!大伙一个个抬起头来,一下子嘁嘁喳喳地议论开了。浅川说完这些就朝前晃着左肩膀走了出去。
行衛(ゆくえ)の分らなかった雑夫が、二日前にボイラーの側から出てきたところをつかまった。二日隠れていたけれども、腹が減って、腹が減って、どうにも出来ず、出て来たのだった。捕(つか)んだのは中年過ぎの漁夫だった。若い漁夫がその漁夫をなぐりつけると云って、怒った。
「うるさい奴だ、煙草のみでもないのに、煙草の味が分るか」バットを二個手に入れた漁夫はうまそうに飲んでいた。
那个失踪的杂工,两天以前从锅炉旁边钻出来的时候被抓住了。他藏了两天,可是饿得厉害,怎么也藏不住了,才钻了出来。抓住他的是个已过中年的渔工。年轻的渔工们都火儿了,说要揍那个渔工一顿。
雑夫は監督にシャツ一枚にされると、二つあるうちの一つの方の便所に押し込まれて、表から錠を下ろされた。初め、皆は便所へ行くのを嫌った。隣りで泣きわめく声が、とても聞いていられなかった。二日目にはその声がかすれて、ヒエ、ヒエしていた。そして、そのわめきが間を置くようになった。その日の終り頃に、仕事を終った漁夫が、気掛りで直(す)ぐ便所のところへ行ったが、もうドアーを内側から叩(たた)きつける音もしていなかった。こっちから合図をしても、それが返って来なかった。――その遅く、睾隠(きんかく)しに片手をもたれかけて、便所紙の箱に頭を入れ、うつぶせに倒れていた宮口が、出されてきた。唇の色が青インキをつけたように、ハッキリ死んでいた。
“你甭费话!又不会抽烟,懂得烟味儿吗?”两包蝙蝠牌弄到手的那个渔工香甜地吸着。
那个杂工被监工扒得只剩一件衬衣给关进两间厕所中的一间,还从外边上了锁。起初,人家都不愿意到厕所去,因为隔壁的哭叫声,实在是听不下去。到了第二天,那声音便嘶哑了,不断地抽答。接着,叫声变得断断续续。那天傍黑,干完活儿的渔工们不放心,直奔厕所,可是已经连从里边打门的声音都听不见了。从外边给信儿也没有反应。当天晚上,一只手搭在便池前挡上,脑袋扎进手纸篓,脸朝下倒着的宫口被搭了出来,嘴唇好像涂了兰墨水似的,分明是已经死了。
朝は寒かった。明るくなってはいたが、まだ三時だった。かじかんだ手を懐(ふところ)につッこみながら、背を円るくして起き上ってきた。監督は雑夫や漁夫、水夫、火夫の室まで見廻って歩いて、風邪(かぜ)をひいているものも、病気のものも、かまわず引きずり出した。
清晨冷得很。天,亮是亮了,可是才三点钟。人家就把冻拘挛的手揣在怀里,缩着脖子爬了起来。监工到杂工、渔工,甚至水手、火夫的房间到处巡视,就连伤风的,有病的,一概不论,全拽了出去。
本期主播
栏目/日语共读
翻译/林少华
主播/miko
小编/小小铭
责编/日语之声
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